お菓子を片手に、日向で読書♪

活字中毒気味で、お菓子作りが趣味のマメリのブログ
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『水辺にて』 梨木 香歩
 
生命は儚い、けれどしたたかだ-。川のにおい、風のそよぎ、木々や生き物の息づかい。カヤックで漕ぎだす、豊かで孤独な宇宙。そこは物語の予感に満ちている。『Webちくま』連載に書き下ろしを加えて単行本化。 <Amazon 「MARC」データベースより>


梨木香歩さんの本は、小説でもエッセイでも世界観がとても綺麗。
これは梨木さんがカヤック「ボイジャー」とともに、色々な湖やダムに出掛け、そこで見た景色、感じたこと、出会ったことなどが書かれたエッセイです。

梨木さんの目をとおすと、自然はこんなにも綺麗なのか・・・と驚かされます。
とても淡々とした文章のなかに、木々の息吹や川のせせらぎが聞こえてくるような気がして、読んでてとても心地良い。

アイルランドに行ったとき、アザラシを見かけた梨木さん。
そこからこんな話があるのです、とアザラシに関する民話や伝記の紹介があったり、梨木さんの感想があったり。
はたまた意外と無茶もしてしまう姿に驚いたり。

『春になったら苺を摘みに』とはまた違った、活動的なのにこれ以上ないくらい静の空気をたたえた梨木さんの姿が見ることが出来ます。
まさにたゆたうような、ゆったりとしたエッセイ。
| マメリ | 梨木香歩 | comments(0) | trackbacks(0) |
『沼地のある森を抜けて』 梨木 香歩
梨木 香歩
新潮社
¥ 1,890
(2005-08-30)
Amazonランキング: 68852位
始まりは「ぬかどこ」だった。先祖伝来のぬか床が、呻くのだ。変容し、増殖する命の連鎖。連綿と息づく想い。呪縛を解いて生き抜く力を探る書下ろし長篇。 <Amazon「BOOK」データベースより>


時子叔母が亡くなり、先祖伝来であるというぬか床をひきとることになった久美。
加世子叔母が言うには、そのぬか床はうめき声を上げるという。そして加世子叔母はぬか床に好かれていないので世話できないと、久美に押し付けてきた。
臭いし捨てればいいと言うがどうしても納得しない加世子叔母に折れる形で、久美はぬか床をひきとった。
しかしそのぬか床に卵がうまれ…なかから何かが出てき始め・・・

なにやら前半はホラーっチック。
淡々と語られるため、不気味さがむんむんしていてちょっと怖かったです。
その後、時子叔母と関わりのあった風野さんという人物やフリオという幼馴染が登場し、生命の誕生に話が及び…。
読み始めた時には想像すらしていなかった、壮大な物語へと展開し、驚きました。

ひとつの細胞から生まれ、繰り返されてきた命の神秘。
そしてある種がむかえる進化、結末とは…。
静かに語られ、淡々と進むので、むさぼるように読む本ではないけれど、不思議な引力で途中でやめられない本でした。

JUGEMテーマ:読書


| マメリ | 梨木香歩 | comments(0) | trackbacks(0) |
『村田エフェンディ滞土録』 梨木 香歩
梨木 香歩
角川書店
¥ 1,470
(2004-04-27)
Amazonおすすめ度:
町中に響くエザン(祈り)。軽羅をまとう美しい婦人の群れ。異国の若者たちが囲む食卓での語らい。虚をつく鸚鵡の叫び。古代への夢と憧れ。羅馬硝子を掘り当てた高ぶり。守り神同士の勢力争い―スタンブールでの村田の日々は、懐かしくも甘美な青春の光であった。共に過ごした友の、国と国とが戦いを始める、その時までは…。百年前の日本人留学生村田君の土耳古滞在記。〈Amazon「BOOK」データベースより〉



大好きな梨木香歩さんの作品。
個人的には、この本を読む前に『家守綺譚』を読んでおく事をオススメしたいです。
この作品の主人公、村田は『家守綺譚』に出てきた綿貫と高堂の友達で、作中に綿貫たちが出てくるので、知ってたほうが楽しめそう。
でも、先に『村田エフェンディ滞土録』を読んじゃって、あとで謎めいた綿貫や高堂たちの事を知るために『家守綺譚』を読むってのも、ありかもですね。

舞台は100年と少し前の土耳古(トルコ)。
主人公の村田は、土耳古皇帝からの招きで歴史文化研究員として土耳古にやってきた。
村田の下宿先には、独逸人のオットー、希臘人のディミィトリス、家主の英国人ディクソン夫人、そして土耳古人のムハンマドが生活している。

国が入り乱れ、宗教が入り乱れる下宿生活が、そして彼らの交流がとても色鮮やかで眩しいくらいでしたぴかぴか

梨木香歩さんの作品は、文章も綺麗だしなにより作り上げられる世界もすごいと思う。
そして作品の中に流れる空気。
本当にこの時代に、土耳古で生活してたんじゃないの?
彼らとの交流は、梨木さんの実体験に基づくんじゃないの?と錯覚してしまうほどに、淡々とした臨場感があります。

エッセイ『春になったら苺を摘みに』で語られる梨木さんの留学生活と、村田の異国での生活がどこか重なる部分もあり、読んでるとエッセイを読み返したくもなりました。
エッセイの中でも胸を打つ言葉がいくつも出てきたんだけど、この本にもそれが多くあります。国や宗教が違えば、考えも変わってくる。同居人達の語る、それぞれの想い。
自分の胸に響く言葉を捜してみるのも良いかも・・・ですね。

ちなみに私が一番印象に残っているのは、表紙をめくったところにも書いてある言葉だけど
「私は人間だ。およそ人間に関わることで私に無縁な事は一つもない・・・」


ラストは、それまでの静かな空気から一変、怒涛の展開を見せます。
けど、とても淡々とした文章で…だからこそ余計に胸に迫ってきました。


内容とは関係ないけど、『家守綺譚』も『村田エフェンディ滞土録』も単行本の装丁がすっごく良い!超私好み。
文庫になってても、でもって値段が高くても、なぜか単行本に手を伸ばしてしまう私。
やっぱり単行本はいいなぁ…とウットリしてしまいましたハート
| マメリ | 梨木香歩 | comments(6) | trackbacks(2) |
『春になったら莓を摘みに』 梨木 香歩
春になったら莓を摘みに
春になったら莓を摘みに
梨木 香歩

表紙の写真もとても綺麗だし、題名も美しいぴかぴか
こんな題名を持ってきた梨木香歩さんに脱帽。大好きですラブ

本書は梨木さんが学生時代を過ごした英国の下宿の主人、ウェスト夫人と
同じ下宿人仲間や、近所の人々、ウェスト夫人を介して出会った人々や旅先での出来事などが書かれたエッセイ集。

二十年前学生時代を過ごしたS・ワーデンのウェスト夫人とは今でも交流があり、英国を訪れたらウェスト夫人の下宿を訪ねる。
ウェスト夫人はたとえ刑務所から出てきたばかりの人でも、他の下宿に断られるような人でも、受け入れてきた。彼らの所業に困ったり、溜め息をついたりしながらも、

「自分が彼らを分からないことは分かっていた。好きではなかったがその存在は受け容れていた。
理解はできないが受け容れる。ということを、観念上だけのものにしない、ということ。」

ウェスト夫人の生き方、そしてそんなウェスト夫人を慕う梨木香歩さん。

窓の外に広がる風景が、歩きながら見た景色が、梨木さんの視線から見るとこうも美しくなるのか…!と驚きっぱなし。

木々のつくりだす陰影。
水の流れ。
そして雨の降っている風景。

人種の問題や、戦争時の話なども出てきます。
それらを真摯に受け止め、ウェスト夫人のように、理解はできないくても受け容れる。

人とのふれあいを、少し離れた位置から、けれどとても優しく親密に受け止める。


延々と連なる綺麗で優しくて、時に切ない梨木さんの言葉。
梨木さんの作品に漂う空気がエッセイの中では更に濃度を増していました。

どこをどう抜き出して紹介したら良いのかわかんないくらい、全ての文章がとにかく素敵でした。

梨木さんの作品が好きなら、きっとこのエッセイも好きになるはず。ぜひ読んで欲しい本ですぴかぴか

| マメリ | 梨木香歩 | comments(6) | trackbacks(2) |
『エンジェル エンジェル エンジェル』 梨木香歩
エンジェル・エンジェル・エンジェル
エンジェル・エンジェル・エンジェル
梨木 香歩

雑誌で見た、壁に組み込まれた熱帯魚の水槽に釘付けになったコウコは、熱帯魚を飼いたいと母に頼んだけれど母から許可は下りなかった。

二ヶ月前、コウコの家に父の母親である、ばあちゃんが来た。

ばあちゃんは、自分の息子を、孫を忘れていた。

ある時、深夜に起き出したコウコは母がばあちゃんのトイレのために起きている場面に遭遇する。そのときからコウコは母に代わってばあちゃんの深夜のトイレの世話をすることになった。
そしてトイレ当番を引き受けることで、熱帯魚を飼うことを許された。



ばあちゃんが子どもだった頃の記憶と、コウコとばあちゃんの深夜のひっそりとした交流が交互に書かれています。
うーん、語彙力がないのでうまいこと感想が書けません。言葉が出てこない。
静謐とした空気の中に、人間の天使のような心と悪魔のような心が描かれています。
梨木香歩さん独特の少し幻想的な雰囲気を纏った作品。
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『家守綺譚』 梨木 香歩
家守綺譚
家守綺譚
梨木 香歩

久しぶりに梨木香歩さんの本。

ほんの百年すこし前の物語。

物書きの綿貫征四郎は、学生時代に亡くなった親友の高堂の実家に、家守として越してきた。
高堂はボート部に所属しており、ある湖でボートを漕いでいる最中に行方不明になった。

けれど高堂は、実家の掛け軸の中から綿貫のもとへやってくる。
庭のサルスベリは綿貫を恋い慕い、声をかけてやると喜んで幹を揺らす。
百木蓮に雷が落ち、百木蓮はタツノオトシゴを孕む。

季節の移ろい行く様が、ゆっくりとたゆたうように描かれている、夢と現の境界があやふやな物語。
全てが現なのか。それとも全てが夢なのか。

不思議な、けれどとても綺麗で静謐なお話でした。
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