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Donna Hay,Con Poulos 手持ちの本の中で一番活用してるお菓子本。綺麗な写真ばかりで、見てるだけで幸せになれます☆英語ですが、難しい言い回しもないので英語初心者でも問題ないです♪ RECOMMEND
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2007.03.04 Sunday 01:55
『ラギッド・ガール―廃園の天使〈2〉』 飛 浩隆
今回は 「夏の硝視体」 「ラギッド・ガール」 「クローゼット」 「魔述師」 「蜘蛛(ちちゅう)の王」 以上5編からなる短編集。 そのうち「夏の硝視体」と「蜘蛛の王」は仮想リゾートを舞台とし、「ラギッド・ガール」と「クローゼット」はこちら側の世界、物理世界を舞台としています。 そして「魔述師」は仮想リゾートと物理世界が交互に語られています。 「夏の硝視体」は『グラン・ヴァカンス』で語られる物語より、少しだけ過去の話。 馴染み深い人物が出てきて、これだけはすんなり読めた。 けど・・・他の4編は・・・圧倒されまくりでした。 すごい世界。前作より、すごい。 飛さんの頭の中はどうなってるんだろう。 恐ろしいくらい緻密に作り上げられた世界。突き崩す箇所がなくて、とにかく完璧に作り上げられてます。 すでにひとつの世界として、隅から隅まで出来上がってる別世界が存在してます。 シリーズ1冊目の『グラン・ヴァカンス』は、世界のほんの一端でしかなかったんだなぁ…。 グラン〜では、登場人物たちはみんな、自分たちが作られた存在であることを理解してました。そして、<ゲスト>とは私たちのいる現実世界の人間なんだな、ということを教えてくれました。 けど、ゲストの世界は語られず、ぼやけた姿しか見えなかった。 それが今回は、グラン〜の仮想リゾートがどのようにして創られていったのか、その過程や製作にかかわった人物達の姿が描かれてるんだけど… 何処までが現実世界なんだろう?現実世界との境界線なんてあるの? 自分が現実世界の人間だと思ってるけど、それは本当なんだろうか。そう思うように設定されているだけなのでは。 仮想世界と現実世界があやふやになって、入り乱れて…じわじわと怖さが迫ってくる。 そのあやふやさが、読んでて怖くもあり楽しかったです。 前作以上に、さらっとは読めない本でした。 SF好きの人には超オススメ。腰をすえて、挑んでみてください。 SF苦手、ファンタジーちょっと苦手かも…な人は…好みが別れるかもしれない。でももし挑戦するなら、途中で止めず最後まで読んでみて?って言いたい。 2007.02.18 Sunday 00:33
『グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉』 飛 浩隆
ゲストの訪問が突如途絶えてから1000年。グラン・ヴァカンスのAI達は変わらない永遠の夏を過ごしていた。 天才といわれる少年ジュール・タピー。 いつものようにジュリー・プランタンと鳴き砂の浜に出掛け、いつものように視体を探していた。 しかし日常は突如空から無数の飢えた蜘蛛が降ってきたことにより強制的に終焉を迎えた。蜘蛛は果てしない飢えを満たす為にAIと、そしてグラン・ヴァカンスを無に帰し始め・・・ ファンタジーとSFの違いってなんだろう? ちなみにこの小説はSF。 出てくるのは仮想世界の住人達AI。彼らは過去の記憶を持っているけど、その記憶はプログラムされたものでしかない。 それでもしっかりとした個性を持ち、グラン・ヴァカンスの中で生きていた。 本書の殆どは、飢えた蜘蛛たちが街を無化しはじめ、それに対抗するAIたちの攻防の1日に占められています。 そう、1日。 この1日が本当に長い。 けれど、驚くほどのスピード感と緻密さ、そして残酷さ…世界の美しさに彩られていて、あっという間に読んでしまいました。 これはもう、世界に入り込んだもの勝ち。 とことんなまでに入り込まなきゃ、疎外感を感じるんじゃないかな。 けど、入り込んでしまうとそのグロテスクさに足がすくんでしまいそうになる…。 AIたちが次々に取り込まれてしまう場面も、その直前まで彼らの思考が書かれているから余計に怖かったし、なにより怖かったのがクレマン家のエピソード。 自らの歯をつかって石の壁に微細な図案を描いた妻…。 美しさと残酷さが一緒になってる世界。 ゲストの来訪がなくなった世界がなぜ消去されないのか。 突如現れたランゴーニはどこから来て、彼の言う天使の正体はいったいなんなのか…。 そして世界は誰に作られたのか…。 なんともいえない、不思議な世界が拡がっていました。 楽しかったけど、怖かった…。 |
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