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2007.05.04 Friday 02:21
『蛍の行方―お鳥見女房』 諸田 玲子
お鳥見女房シリーズ第二弾。 切なくてちょっと悲しくて、でも随所で心温まる描写に出会えるシリーズ。 鬼子母神の社へ祈願へ行った帰り道、二十数年ぶりに再会した珠世の年上の幼馴染たち。 幼馴染達は互いに想いあっていたけれど、それが叶うことはなく…その切ない思いが甦り…。 移り行く想いや変わらぬ想い…というか未練? このシリーズは、その話ごとに何がしかの結末はあるんだけど、はっきりとした結末は出さない。どこか曖昧な部分もあります。 主要人物の珠世達が、多少の好奇心はあっても、突っ込んではならないところには突っ込まない、無理に結果を知ろうとしないという人たちだからかな。 一応の顛末は、人伝だったり想像だったりで語られるんだけど…その曖昧さも心地よかったです。 そしてこの巻では、約2年前に危険に伴う遠征に出たきり音沙汰のなかった主・伴之助の様子が書かれています。 遠い地で任務に就く伴之助。 不安で心配で、だけどそれを表に出さない珠世。 それを見守る息子と居候、子ども達。 伴之助はいったいどのような生活をしていたのか、とか気になってたことがわかったのですっきりしつつも…無事に珠世の元へ帰れるのかドキドキもしました。 まだまだ、伴之助の心の傷の癒しとか、長男の縁談とか悩み事は沢山あるけれど、珠世は今日も笑顔で皆の心を明るくしてくれます 眠い…ので、うとうとしながら書いてます…。 もしかしたら文章おかしいかも 2007.05.01 Tuesday 00:19
『お鳥見女房』 諸田 玲子
百姓町の向こうに田畑が広がり、田畑の名かを縫うように弦巻川が流れ、川の先には鬼子母神の社を囲むこんもりとした森が見える。 そんな中に、矢島家は居を構えている。 御家人の矢島家は代々御鳥見役を務めている。 ところが御鳥見役には公のお役目とは別に、裏の任務があって…。 そんなある日、矢島家に不思議な男がやって来た。訳ありのその男、居候させて欲しいという。 仕方がないと了解すると、なんと後ろから出てきたのは・・・・・ 諸田玲子さんは初読み〜。 主の伴之助がお役目で旅立ち、女房の珠世が子ども達や居候たちの世話をしつつ過ごす日々の事が書かれてるんだけど… 前述の通り、とても静かなところに居を構える矢島家。 お話も町の賑やかさとは無縁で、とってもしずか。 家の中の行事が書かれてたり、子どもの通ってる道場の様子が書かれていたり。 淡々としてて、ほっと落ち着く心地よさがありました。 でも読んでて痛いんですよね…。 珠世の心配事の事とか考えちゃうと…私も不安になっちゃう。 けど思いっきり不安になったときには、うまい具合に居候たちの賑々しさが語られて人情モノも加わった微笑ましい方向に運んでくれるので、心痛が軽くなる感じがします。 それにしても、読み終わっても続きが気になってスッキリしな〜い!(>_<) 続編買ってこようと思います・・・。 |
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