お菓子を片手に、日向で読書♪

活字中毒気味で、お菓子作りが趣味のマメリのブログ
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『かたみ歌』 朱川 湊人
朱川 湊人
新潮社
¥ 1,470
(2005-08-19)
Amazonランキング: 128448位
忘れてしまってはいませんか?あの日、あの場所、あの人の、かけがえのない思い出を。東京・下町にあるアカシア商店街。ある時はラーメン屋の前で、またあるときは古本屋の片隅で―。ちょっと不思議な出来事が、傷ついた人々の心を優しく包んでいく。懐かしいメロディと共に、ノスタルジックに展開する七つの奇蹟の物語。<Amazon「BOOK」データベースより>


今から30年位まえのアカシア商店街。
下町のその商店街には幸子書房というぱっと見は怖いおじいさんの経営する古書店があったり、サワ屋酒店にはザ・タイガース好きの女の子がいたり。
そして覚智寺にはあの世と繋がっていると言われる石灯籠がある・・・。
そんな下町を舞台にした7つのお話。

どこか懐かしい雰囲気なんだけど、ちょっぴりホラーテイストなお話でした。
あの世と繋がっているお寺が近くにあるからか、それとも霊感の強い人が多いのか…登場人物たちはさまざまな奇跡に遭遇します。
その奇跡に背筋がぞわっとうすら寒くなる場面もあるけれど、最後にはふんわりと優しい気持に慣れるお話ばかりでした。

7つの短編の共通項はアカシア商店街と幸子書房。
お話の中に必ず出てくる幸子書房の、ぱっと見は怖いけど実は優しい店主。
彼はいったい何者なんだろう…と思っていたら…ビックリで切ない展開があって驚いた。
けど、やっぱり読後感はとても気持ちよかった。

JUGEMテーマ:読書

| マメリ | 朱川湊人 | comments(2) | trackbacks(2) |
『さよならの空』 朱川 湊人
朱川 湊人
角川書店
¥ 1,575
(2005-03-29)
拡大を続けるオゾンホールを食い止めるため、化学物質ウェアジゾンが開発された。しかし、それは思わぬ副作用をもたらすことに。散布した空で夕焼けの色が消えてしまうのだ。開発者のテレサは八十数歳のアメリカ人女性科学者。テレサは胸の奥に秘めたある想いを達するため日本へ向った。日本に着いたテレサは小学校三年生のトモルとキャラメルボーイと名乗る若者と数奇な運命で巡り合い、最後の夕焼けのポイントへと向う。オール読物推理小説新人賞、日本ホラー小説大賞短編賞を受賞。彗星の如く現れた小説界の大本命・朱川湊人が贈る現代の寓話。<Amazon「BOOK」データベースより>


青かった空が少しづつ色を変えて、赤く染まる。
あたりまえのように享受している夕焼け。

もし、その夕焼けが消えてしまったら・・・?

この本を読みながら、そういえば意識して夕焼けを眺めたことって、ここ最近あったかな?と思った。
振り返ってみて…いつ夕焼けを見たのかすら思い出せない…。

職場が地下にあるので仕事がある日は夕焼けは見れないとしても、休みの日は…?
いつの頃からか、意識して外の景色を眺めるということをしていませんでした。
一歩外に出れば徐々に夏に近づく青い空や、黄緑から濃い緑へと変わっていく木々の変化に気がついただろうな。
夕焼けを見ても、今日は濃い赤だなぁ、とか思ったかもしれない。

あるのが当たり前の夕焼け。
意識して見上げることはなかったけど、夕焼けが消えてしまうと聞くとやっぱりショックを受けると思う。夕焼けがなくなるなんて、とんでもない!って言っちゃうかも。

多くの人々が夕焼けがなくなることを悲しく思う一方、悲しくない、ちょっと嬉しいと思う人もいる。その心に抱える傷とは…。
そして最後の場面で人々が見た、誰か。どうして彼らはその人と再会したのか。なにがそのキッカケになっていたのか…。
切なさや郷愁など色々な思いが交錯して、読んでると切なくなってくるお話でした。


朱川さんの作品はこれが初めてだったんだけど、作品の雰囲気が好きかも。
他の本も読んでみよっと♪
| マメリ | 朱川湊人 | comments(2) | trackbacks(1) |