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2009.02.02 Monday 22:35
『非正規レジスタンス』 石田 衣良
派遣会社からの日雇い仕事でその日その日を食いつなぐフリーターのサトシ、「今のぼくの生活は、ぼくの責任」と言いきる彼をマコトもGボーイズもほうっておけず…。 <Amazon「BOOK」データベースより> 一体いつ読んだ本なんだか…ちょっと記憶があやふやなんですが…。 最初の頃のように楽しくのめりこむ、と言うことが少なくなったように思います。 中だるみ? とてもタイムリーな話ばかりで、こういうことあるな、そういえばこういうのあったな…とか、日雇いで生活している人たちの話なんてまさに今話題になってることですね。 なので遠い世界の話ではなく、とても身近にあることとして捉えることが出来る。 文章もとても読みやすいし、新聞やニュースなんかで見るよりも概要を理解しやすいという点はあります。 けどやっぱり物語なのでいろんな登場人物が出てくる。その登場人物にいまひとつ共感できないこともありました。 すべてがこんな風に善ではないし、こんな簡単に解決はしない。時事問題を扱うって難しいなーとも思ったのでした。 とかいいつつ、やっぱり物語なので善は出て欲しいし、たとえ空想の世界であっても解決の糸口はあって欲しい…ということで主要人物も展開の仕方も好きです。 2007.08.27 Monday 01:05
『赤(ルージュ)・黒(ノワール)―池袋ウエストゲートパーク外伝』 石田 衣良
文庫を持ってるのですが、アマゾンに文庫版の画像がなかったので単行本の情報を載せてます。 私は文庫版の表紙のほうが好きだな。 今回の外伝。 本編ではあまり見ることのない凄惨な場面からスタート。 しょっぱながこんなんじゃ、いったいどんな展開が待ち受けてるのか…新宿鮫2巻みたいにハードにつぐハードな展開だったりして…なんて思ってなのですが、そこまで酷くなく、でもドキドキハラハラする展開で一気読みでした。 うーん、楽しかった。 外伝なのでマコトは名前が2回出てきただけ。サルと、売上金強奪に参加し、氷高組につかまった小峰が中心となっています。 小峰は自分の事なのにすべて人任せで、でも文句はいっちょ前に言う…って所もあり最初は好きになれませんでしたが、後半のアベケンという伝説の張り師が出てきてからは、好き嫌いとか考える余裕もないくらいドキドキしまくりでした。 これで池袋ウエストゲートパークシリーズは読み尽くしちゃったのかな…? まだどっかに、短編でもいいから転がってないかなぁ…。 2007.08.17 Friday 23:50
『Gボーイズ冬戦争―池袋ウエストゲートパーク7』 石田 衣良
後がない…。うう、8巻はいつ…? 今作はオレオレ詐欺、ぼったくり絵画商法、連続放火事件、そして表題作のGボーイズの内紛やら池袋進出を狙う組織やらが絡んだお話の4話。 今回は、これまでのお話に比べるとちょっと地味かな?でもその地味さが、身近に在りそうなリアリティを作ってるなぁと思いました。 あまり派手すぎると現実感なくなるし…。 「詐欺師のヴィーナス」・・・ぼったくり絵画商法のお話は、とても参考になりました。 広島でもよく見かける、街頭でポストカードを配って受け取ったりしたら展覧会場というか店舗?の中へ誘い込もうとするあれ。 この人たちは何してるんだろう?なんで転々と店を移動させてるんだろう…てか、売れるの?なんて思ってたんですが、その内実がよくわかりました。 そして、あの中へ連れ込まれた後、どういう展開が待っているのかも知ることが出来たし。 このお話ではマコトと依頼人と、絵画販売員しか出てこない。Gボーイズやサルが絡んでないので派手さはないけど、マコトの地道な頑張りが読めて楽しかったです。 「バーン・ダウン・ザ・ハウス」は連続放火のお話。 この本の中では一番好きなお話です。 我が子を信じる親、そして我が子の為にマコトに依頼をする。 子どもは子どもで、悔やみ、どうにかしようと思いつめる…。 そんな登場人物みんなの姿が感動…。 いいお話です…。 ユウキ、いい子だ…。 外伝を除いて、シリーズ既刊を読破してしまったので次はドラマのDVDでも見ようかな…。 それか、1巻から読み返すか…。 8巻が待ち遠しいです。 2007.08.15 Wednesday 01:39
『灰色のピーターパン―池袋ウエストゲートパーク〈6〉』 石田 衣良
足に障害を負った兄の敵を討つために復讐を誓うブティック販売員、 幼児誘拐事件に巻きこまれた園児救出劇。 トラブル続きの“ネバーランド”を描くシリーズ第6弾。<Amazon「BOOK」データベースより> 重〜い話も好きだけど、軽妙な話も好き。 このシリーズはいつも綺麗にラストを提示してくれるので、何も考えずに読めてとても気楽に楽しめるので好きです。 というわけで、今作では1話目の「灰色のピーターパン」と4話目の「池袋フェニックス計画」が好きかな♪ おなじみのメンバー、マコトとサルとタカシ…そして時たまゼロワンや礼にいや吉岡さん。 彼らのやり取りは、まるでキャッチボールのようにぽんぽんと進む。 テンポのいい会話は、読んでいてとても心地いいなと思いました。 それにしてもマコトはどんどんと名前が売れていきますね…。 いろんな方面に顔が利きすぎだけど、それがまたこのシリーズの醍醐味でもあるし、そんなマコトも私は嫌いじゃない。というか、ほんと無邪気に楽しめるので好き。 ときたまいたずらっ子のような顔を覗かせるマコト。 えーっと、マコトっていま何歳だ…? まいっか。 内容とは全然関係ないんだけど、このシリーズ、最初は文庫で集めてました。 はまるかどうかわかんなかったからなんだけど…文庫化されてる4巻まで読んで、その後の5,6,7巻は我慢できずに単行本を購入。 こうなると、シリーズで形がそろってないのが気になる…。 今日本屋さんで見てきたら、1巻から単行本がそろってたので…買い換えるべきか?! な…悩む…!! 2007.08.14 Tuesday 00:47
『反自殺クラブ−池袋ウエストゲートパーク 5』 石田 衣良
風俗スカウト事務所の集団レイプ事件、 中国の死の工場を訴えるキャッチガール… ストリートの今を鮮やかに切り取る新世代青春ミステリー。<Amazon「BOOK」データベースより> 「スカウトマンズ・ブルース」が一番面白かったです。 ぱぱぱーっと読めて、無邪気に楽しめる話。爽快感もあるし。 表題作でもある「反自殺クラブ」は読んでる最中も、読後も、あまりに救いがなくてしんどかった。 人が、自ら命を断っていく話は読んでいて辛いですね。 ちょっと重い気分を引きずってしまうので、シリーズ1冊目を読み返そうかな…。 2007.08.14 Tuesday 00:08
『電子の星−池袋ウエストゲートパークIV』 石田 衣良
通り魔にギャングの息子を殺されたジャズタクシー運転手に告知された悲惨な真実とは? 「今」をシャープに描く、ストリートミステリー第4弾。切れ味、スピード、さらに快調。<Amazon「BOOK」データベースより> まだ4冊目だけど…これまで読んできたシリーズの中で、この本が一番辛かった…。 リアルに想像できちゃう痛い話っていうのが、とにかく苦手なんですけど…最後の「電子の星」は読んでて場面が想像できちゃって怖かった。 SMクラブでの人体損壊。手首や乳房を切り取っちゃう…。 そんなことがなされている?!と想像しただけでもう 早く終われー早く終われーと思いながら読みました。 SMは私には理解できない世界です…。 読み終わった後で、気分の悪さを払拭するために「東口ラーメンライン」を読み返してしまいました。 ツインタワーがラーメン屋のオーナーというだけで意外だったのに、女性の好みまで一緒で…しかもゼロワンは金属アレルギーで…とか、細かな設定が楽しかったです。 このシリーズのドラマを見てみたくなりました。 今度借りてこよう。 2007.08.14 Tuesday 00:07
『骨音−池袋ウエストゲートパーク3』 石田 衣良
池袋ゲリラレイヴで大放出された最凶ドラッグ「スネークバイト」の謎とマコトの恋のゆくえは…。 現代のストリートの青春を生きいきと描き、日本のミステリーシーンに新しい世界を切り拓いた、ご存知IWGP第3弾!ますます快調のTV化話題作。<Amazon「BOOK」データベースより> このシリーズの登場人物で一番好きなのは、礼にいかも。。横山礼一朗警視正。 いつも登場を楽しみにしてます。 今回は「西口ミッドサマー狂乱」に登場。いつも一瞬だけの登場で寂しい…。 礼にいの、あわてて意味不明の叫び声をあげたりする、というところが楽しくて。 ほんと、登場を楽しみにしてます。 これまで全然気にしたことなかったけど、コカ・コーラのコカが、あのコカの葉っぱのことというのに驚きました。言われてみれば、そのまんま…。 そっかー。 などと、本筋とはあまり関係のないところで感心したりしつつかるーく読めるこのシリーズ。 すっかりはまってます。 なんだろう。 犯人とか、展開とか、最初の方ですぐにわかっちゃうんだけど…それでも読み進めたくなってしまう。 ありきたりな展開な話も多いけど、それでもひきつけられちゃいます。 不思議。 マコトも頼れる男になって…ネームバリューも上がってきたし。 このまま読み進めたくて、シリーズ既刊すべて買ってきちゃいました。 さー読むぞー。 2007.08.12 Sunday 00:46
『少年計数機―池袋ウエストゲートパーク〈2〉』 石田 衣良
1巻もそうだったけど、2巻も4つの短編が収録されています。 そのなかで、表題作の「少年計数機」と「銀十字」が好き。 「銀十字」は存在感バリバリのおじいさん2人に何度頬がゆるんだか…。 マコトに仕事を依頼し、そのお礼が○○だったというのもおじいさんたちっぽくて…ほんわかした雰囲気にさせてくれました。 前作ではちょっと不安も感じさせたマコトだけど、2巻になるとマコトはどう動くんだろう?いったい何を考えてるんだろう?とだたわくわくしながら読みました。 でも一番ドキドキしたのは、最後の「水のなかの目」。 女子高生監禁事件を調べていたマコトのもとに、大人のパーティ潰しを見つけて欲しいという依頼が入る。そのとき出勤していた女の子・マドカから話を聞き、他の店を回るのに一緒に行動していたらマドカがさらわれてしまい… はしょりすぎだけど、そんな話。 1巻でも2巻でも書き下ろしは内容もハードで、疾走感が強い。 すぐに結末と言うか…犯人はわかってしまうんだけど、これは犯人がわかっても面白さが半減したりしないからすごいなぁと思いました。 最後まで悪あがきする犯人達と退治するマコトたち。Gボーイズたちと走り回ったりする、その過程が楽しい。 ドキドキしながら読みました。 読後感は、めでたしめでたしだけで終わるわけではないので、どこか暗さが残る。 けど読了後にまたすぐ読み返したいと思わせる、魅力あるお話でした。 2007.08.07 Tuesday 03:10
『池袋ウエストゲートパーク』 石田 衣良
とても有名な作品だけど、実は未読でした。ドラマも見てなかったし。 石田衣良さんの作品は『うつくしい子ども』しか読んだことなかった。 でもなんとなーく気になってて、これまた何気なーく手を出したら… はまった… ハードボイルドのように暗くなく、ミステリのように重くなく、適度な軽さと疾走感がとても気持ちよかったです。 最初はどこにでもいそうな、ちょっといきがったチンピラ風情だったマコトが話が進むごとにかっこよく、しっかりしてくるのがまたいい! お話だからこそのうまく転がっていく展開も、読んでてわくわくしました。 個性的な登場人物がたくさん出てくるけど、今後の彼らの活躍が気になります。 シリーズ続刊を読みたい!と次に手を伸ばしたくなるシリーズ。 |
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