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2006.11.25 Saturday 00:04
『百万の手』 畠中 恵
百万の手 畠中 恵 幼い頃に父が死に、音村夏貴はずっと母と暮らしてきた。 しかし母親は夏貴に亡き夫の姿を重ね、異常な行動をとるようになった。同級生の女の子から電話がかかってきたりプレゼントを貰うことに異常に反応を示したり、14歳になった夏貴と一緒にお風呂に入ろうとしてきたり…。 そんな母との関係に悩む夏貴の唯一の心のよりどころは、親友の正哉だった。 しかしある日、正哉の家が火事になり、両親を助けようと燃え盛る家の中へ飛び込んだ正哉は、両親とともに帰らぬ人となってしまった。 ところが正哉の遺した携帯電話から、火事の真相を調べてほしいと言う正哉の声が聞こえてきて・・・。 不審火だった。 火事の現場から逃げ去った若い男。そして中学生くらいの女の子。 彼らはいったい何者なのか。 正哉一家は、なぜ死ななければいけなかったのか。 調べていくうちに、次々と意外な事実が明らかになってきて・・・ 中学生の夏貴が、事件について調査して、徐々に事件の核心へと近づいていくお話です。 途中までは携帯電話の正哉と二人三脚のように進むんだけど、ある時突然、正哉は消えてしまいます。それが本当に突然で…現実ってこういうものなのかもしれないけど、でもあまりに唐突過ぎて、パートナーの交代が最初はしっくりきませんでした。 でも、新パートナーが意外にも実はいい人で。 初登場の場面では胡散臭そうで、裏がありそうだったのに。 ビックリ。 夏貴の視点から語られていくから、夏貴の心情もすごくわかりやすい。しかも根底にあるテーマはとても重いんだけど、難しい言葉も使われていないので読みやかったです。 その問題は、私も高校の時に学びました。 許されることなのか。この先、その問題はどういう道を歩むのか…。 いまだ議論が続いていますが、それが現実となってしまったとき、人々はどういう反応を取るのだろう。 夏貴の母親の婚約者だという東さんのような言葉を言える人が、いったいどれだけ居るんだろう・・・。 Comment
マメリ (2006/11/26 12:49 AM)
>プリンさん
ふっふっふ。 どうやら畠中さん作品、読破です。 ・・・っても作品数が少ないので、あっという間に読破出来ちゃうんですけどね(^_^;) この本としゃばけシリーズ以外だと、『ゆめつげ』『とっても不幸な幸運』『アコギなのかリッパなのか』があるんですけど、一番好きなのは『アコギ〜』です♪ ちょっぴり不思議な謎を解決していくお話なんだけど、登場人物も魅力的で楽しかったですよ♪ わーい、トラバありがとうございます♪ 私はトラックバックの仕方は知っていても、これまでに2,3回しか利用してませんでした・・・。 次からプリンさんとこと繋がれるような本とか読んだら、トラバしますね♪よろしくです☆
しんちゃん (2008/05/26 12:12 PM)
こんにちは。
相棒の交替劇はいただけなかったですよね。 どうせなら三人で調査をして欲しかったです。 読みやすかったですが、引っかかりも多かったので微妙でした。
マメリ (2008/05/27 1:01 AM)
>しんちゃん
こんばんわ☆ うーん、やっぱりパートナーの交代、引っかかりますよね。 なんで?え、ここで?と、頭の中疑問符が飛びまくりでした。 三人で調査!それも面白そうですね(笑)かなり賑やかな3人組になりそう。そのほうがしっくりくるかも。そして楽しく読めたかも。 Trackback
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ネタバレあります
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あと『アコギなのかリッパなのか』みたいな題のも気になっています☆
ところでマメリさん、わたし、おはずかしながら、ブログを初めてもう一年というころになって、トラックバックの仕方を発見いたしました…(^_^;
うれしがって、『シュミじゃないんだ』の記事にトラックバックさせていただきましたので、よろしくお願いします(^^ゞ