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2007.03.30 Friday 01:32
『ほしいあいたいすきいれて』 南 綾子
ほしいあいたいすきいれて
赤裸々な題名。 そしてほんのりピンクがかった表紙。 この表紙からなんとなくイメージされるのが、風俗でした。 そして読んでみて、なんとも見事に内容を写し取っている表紙だなぁと感心しました。 会いたい、来て欲しい。 その言葉が素直に伝えられず、いつも「別に」と答えてしまう。 会えなくて寂しい。その寂しさを紛らわすために、会えない日は誰でもいい、好きでもない男と寝る日々。 そんなある日、気がついた。 セックスした帰り道にすれ違う男の子。早朝の時もあれば、深夜の時もある。いったい何をしているのだろう? そんなことを考えていると、なんとその男の子がセックスの神様となって夢に現れて…(夏がおわる) 第4回R−18文学賞大賞受賞作の「夏がおわる」と、「ほしいあいたいすきいれて」の2編。 「夏がおわる」は不倫の話です。 環の好きな吉井さんには奥さんがいて、しかもつい最近奥さんの妊娠が発覚。 吉井さんが帰るのは奥さんのところ。 環はいつも、都合がいいときに利用されてるだけ…。 それでも好きで、会えない時は寂しくて…。 そんな環の心情が、痛かった。 日記形式でつづられているので、一話一話がぎゅーっと濃縮されてて…短いんだけど、とてもリアルで読み応えがありました。 吉井さんもそして環も、きっとこんな人いるんだろうな。こんなこと言うんだろうな。こんなこと言われたら、きっとこんな風に思っちゃう…なんてのが見事に描写されてて、言葉の一つ一つが、軽いのに、ずしんずしんと積もっていく感じでした。 そして「ほしいあいたいすきいれて」では、好きになった男から風俗で働けと言われる純の話。 いくつも風俗の面接を受けるけど、どうしても初出勤に踏み切れない。そんな時に出会った少女、亜咲。 亜咲と純のやり取りがとても良い。 何でこんな男にすがりつく! こんな最低な男の何処が良いんだ?! 読んでる私に、そう憤らせるほど最低な男に貢ぐ純。 亜咲を救おうとする純は、大きな声を出して、正義を盾に悪に刃向かう。 けれど、好きな男に対しては、期待する心をとめることが出来ない…。ダメな男、わかっているのに離れられない。そんな純にイライラして、なんとか口を挟みたくて、でも出来なくてもどかしい! もどかしくて、読んでる最中なんども本を閉じてしまいました。(でもすぐに開いちゃう・笑) 私はこういう経験がないので、実際はどうなのかわかんないけど、それでもとてもリアリティのある心理描写と人物描写に、読んでいて辛くなりました。 けれど読後感はすっきり。 やっぱり未練がましい純には少しもやもやするけど、でも気分を入れかえて深呼吸して、新鮮な空気を取り込んだような、すっきり感がありました。 ダメな男に引っかかった女を嘲笑うか、共感するか…それとも、こんな風にはなるまいと教訓にするか…。 どちらの話もリアリティがありすぎて、どこか他人事のように思えないお話でした。 Comment
プリン (2007/03/31 11:33 PM)
うわー いつ見てもすごい題名だわぁ…
でも面白そう!思いきって読んでみたくなりました〜 そしてそして同じくR―18の『花宵道中』も早速読んだよ! わたしもマメリさんとおんなじ感想! 何度も読み返したくなる作品でした!
マメリ (2007/04/02 2:52 AM)
>Goriさん
こんばんわ☆お返事遅くなってしまい、ごめんなさい! R−18文学賞、私もさかのぼって読んでみたいです! この文学賞の作品、心の描写が上手な作品が多いんじゃないかな?とか思ってしまいました。作品にどうやってR−18を絡めてくるか…それを考えたらやっぱり、心の機微に重点を置く作品が多そうだし…そう考えたらもっともっと読んでみたくなりました(笑)
マメリ (2007/04/02 2:55 AM)
>プリンさん
こんばんわ☆お返事、おそくなってごめんなさい! これ、すごい題名ですよね(笑) これはカバーがいるわ…ってことで、電車の中では本屋さんでくれる紙のブックカバーをかけて読んでました(^_^;) 『花宵道中』、あれは面白かったですよね〜!すでに再読しちゃいましたよー。何回読んでも良い…。 かなーりつぼにはまっちゃいましたv
はづき (2012/09/14 11:22 PM)
R-18ならではの心理描写
それが醍醐味、でしょう。 エロいのは、さらに奥にある心の深いところとかを忌憚なく 描けるようにするためだと、この本を読んで思ったところです。 いろんな作家さんの記事をネットで読んでみたら、普通とは 違う視点から作家さんとかを評論しているサイト発見です。 http://www.birthday-energy.co.jp 宮木あや子さんとかも、索引から読めました。 なんか、皆さん特徴、というか一芸というか・・・が あるみたいですよ。 Trackback
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『花宵道中』に続いて、「女による女のためのR−18文学賞」の第4回大賞受賞作『夏
| みかん星人の幻覚 | 2007/04/16 11:04 PM |
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まさに、私も経験が無いのに妙にリアリティに溢れていて、他人事に思えなくって、そして心地好く浸れる不思議なスッキリ感のあるいい作品ですよね!
『R-18文学賞』受賞作品、遡って愉しんでみたいと思っています。