2009.11.14 Saturday
スポンサーサイト
一定期間更新がないため広告を表示しています
| スポンサードリンク | - | - | - | |
|
|
LINKS
今
アマゾン ウィジェット
リンク
DrecomRSS
Blog People
RECOMMEND
RECOMMEND
Modern Classics: Cookies, Biscuits & Slices, Small Cakes, Cakes, Desserts, Hot Puddings, Pies and Tarts (Morrow Cookbooks) (JUGEMレビュー »)
Donna Hay,Con Poulos 手持ちの本の中で一番活用してるお菓子本。綺麗な写真ばかりで、見てるだけで幸せになれます☆英語ですが、難しい言い回しもないので英語初心者でも問題ないです♪ RECOMMEND
PROFILE
|
2007.04.22 Sunday 00:42
『オーロラマシーンに乗って』 明川 哲也
びっくり。 まさかこんな物語が詰まってるなんて…って感じです。 帯に「哀しくて美しい、これは珠玉のファンタジーです。」って書いてあるんですけど、まさに哀しくて美しい。綺麗なビーズの珠が納められた宝箱みたい。 「ばばばーんの遊園地」では、高さ九千メートルよりも高いところから滑り落ちるジェットコースターが、完成を迎えようとしていた。 工事開始から10年。ヨキ氏も待ちわびていた。 遊園地の支配人のヨキ氏は、じつは裏社会のドンでもあった。 沢山の悪いこともしてきたけれど、じつはヨキ氏は夢物語も大好きで、妖精の話や、すっごくべとべとするキャンディーの話を考えるのも大好きだった。 さあ、ジェットコースター「オーロラマシーン」が完成した!(「オーロラマシーンに乗って」) 表題作ほか、草の一生を書いた「草っ子と蜘蛛」や、森の中を歩いていると土の中に何かを発見し、それを掘り返すハルの様子を書いた「ぼ、ぼ、ぼ、ぼ、ぼの丘」の全3篇。 高さ九千メートルのジェットコースターって高すぎだろ。なんて計画だよ〜。なんて思ってたんだけど、この物語が語ってるのは、そんなことじゃないんです。 高さ九千メートルの先にある夢、そして叶えたいというヨキ氏の思いや、子どもみたいに完成を待ちわびる楽しみ。 ヨキ氏の夢物語もとても素敵だし、ヨキ氏が出会ったお父さんとお母さんとの、きらきらした愛情がぎっしり詰まった会話にうるっときたり…。 ばばばーんの遊園地って名前の由来にも、愛情がぎっしり! 心が洗われるような、珠玉のファンタジー(寓話)でした。 そして「草っ子と蜘蛛」では、なんと草が主人公です。 草っ子の一生を、草っ子の叫びを交えて書いてあります。 私としては、草っ子に人生に無理やり絡んできた蜘蛛に叫びそうだった…。 蜘蛛は本当に大大大っ嫌いなんだけど、読んでる最中、頭の中を蜘蛛がうろうろうろうろ…。 うううう・・・・気持ち悪いよぅ・・・(TДT) 蜘蛛だけはやめてくれ〜って思ったりしたけど、良いお話でした。 草っ子の叫びがあまりに痛くて、草っ子にそんな苦痛を与える人間の無邪気さが哀しくて哀しくて、ちょっと辛かったです。 読み終わって本を閉じる時、宝箱の蓋を閉じるような気分になってしまうお話でした Comment
Trackback
url: トラックバック機能は終了しました。
|
SPONSORED LINKS
CATEGORIES
ARCHIVES
SELECTED ENTRIES
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACK
MOBILE
OTHERS
|
(C) 2024 ブログ JUGEM Some Rights Reserved. |
明川さんらしい・・・。
そうそう、新作「あん」が出ましたね。
涙がこぼれてくる・・・、でも最後は笑顔。
丁寧な作品でしたね〜。
これは、なんども読み返す作品になると思いました。
哀しくて美しい、新作でした。
さすが小説なのに「ドリアン助川」で出しただけあるな〜。
明川哲也さんのネタをいろいろネットで見てたら、
http://www.birthday-energy.co.jp
ってサイトの解説がエライ面白かったですよ。
紆余曲折を経て、人間として成長するってとても大事なんですね!