お菓子を片手に、日向で読書♪

活字中毒気味で、お菓子作りが趣味のマメリのブログ
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『オーロラマシーンに乗って』 明川 哲也
明川 哲也
河出書房新社
¥ 1,575
(2007-03)
Amazonおすすめ度:
なんとも素敵な表紙に惹かれて手にとってみたんだけど…

びっくり。
まさかこんな物語が詰まってるなんて…って感じです。

帯に「哀しくて美しい、これは珠玉のファンタジーです。」って書いてあるんですけど、まさに哀しくて美しい。綺麗なビーズの珠が納められた宝箱みたい。


「ばばばーんの遊園地」では、高さ九千メートルよりも高いところから滑り落ちるジェットコースターが、完成を迎えようとしていた。
工事開始から10年。ヨキ氏も待ちわびていた。

遊園地の支配人のヨキ氏は、じつは裏社会のドンでもあった。
沢山の悪いこともしてきたけれど、じつはヨキ氏は夢物語も大好きで、妖精の話や、すっごくべとべとするキャンディーの話を考えるのも大好きだった。

さあ、ジェットコースター「オーロラマシーン」が完成した!(「オーロラマシーンに乗って」)

表題作ほか、草の一生を書いた「草っ子と蜘蛛」や、森の中を歩いていると土の中に何かを発見し、それを掘り返すハルの様子を書いた「ぼ、ぼ、ぼ、ぼ、ぼの丘」の全3篇。


高さ九千メートルのジェットコースターって高すぎだろ。なんて計画だよ〜。なんて思ってたんだけど、この物語が語ってるのは、そんなことじゃないんです。
高さ九千メートルの先にある夢、そして叶えたいというヨキ氏の思いや、子どもみたいに完成を待ちわびる楽しみ。

ヨキ氏の夢物語もとても素敵だし、ヨキ氏が出会ったお父さんとお母さんとの、きらきらした愛情がぎっしり詰まった会話にうるっときたり…。

ばばばーんの遊園地って名前の由来にも、愛情がぎっしり!
心が洗われるような、珠玉のファンタジー(寓話)でした。


そして「草っ子と蜘蛛」では、なんと草が主人公です。
草っ子の一生を、草っ子の叫びを交えて書いてあります。

私としては、草っ子に人生に無理やり絡んできた蜘蛛に叫びそうだった…。
蜘蛛は本当に大大大っ嫌いなんだけど、読んでる最中、頭の中を蜘蛛がうろうろうろうろ…。
うううう・・・・気持ち悪いよぅ・・・(TДT)

蜘蛛だけはやめてくれ〜って思ったりしたけど、良いお話でした。

草っ子の叫びがあまりに痛くて、草っ子にそんな苦痛を与える人間の無邪気さが哀しくて哀しくて、ちょっと辛かったです。

読み終わって本を閉じる時、宝箱の蓋を閉じるような気分になってしまうお話でしたぴかぴか
| マメリ | ★★日本人作家 あ行★★ | comments(1) | trackbacks(0) |
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kuni (2013/03/07 10:33 PM)
哀しくて美しい、もう一つの作品。

明川さんらしい・・・。

そうそう、新作「あん」が出ましたね。
涙がこぼれてくる・・・、でも最後は笑顔。
丁寧な作品でしたね〜。
これは、なんども読み返す作品になると思いました。
哀しくて美しい、新作でした。
さすが小説なのに「ドリアン助川」で出しただけあるな〜。

明川哲也さんのネタをいろいろネットで見てたら、
http://www.birthday-energy.co.jp
ってサイトの解説がエライ面白かったですよ。

紆余曲折を経て、人間として成長するってとても大事なんですね!









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