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2007.10.04 Thursday 01:14
『つくもがみ貸します』 畠中 恵
畠中恵さんの新刊が出ました〜 なんと今回の舞台となる出雲屋は損料屋! 先日『烏金』(西條奈加 著)という作品で損料屋の事を勉強したばかりだったので(笑)、出雲屋の仕事が損料屋と知って、いったいどんなところに貸して、どんな問題を持ち帰ってくるんだ?!とわくわくしながら読みました。 畠中さんというとあやかしが出てくるものが多いですけど、この『つくもがみ貸します』にも出てきます。この作品ではたくさんの付喪神が。 ところが、時代もの、あやかし(付喪神)がでてくるって所はしゃばけシリーズと似てるんだけど、これに出てくるあやかし達は人間と会話をしない。 出雲屋を切り盛りする清次とお紅は、付喪神となった品を貸し出したりもしてるんだけど、出先で付喪神たちはたくさんの噂話を拾ってくるのです。 付喪神たちは噂話が大好き。 出雲屋に戻ってきた付喪神たちはきゃわきゃわと噂話に興じるんですが、もちろん側に清次やお紅がいます。 いても気にせず話に興じる…。 でも、2人以外の人間が側にいれば彼らはだんまりになっちゃうんです。人間の中でも、清次やお紅だけは別格なのですね〜。 そんな付喪神たちが各所で拾ってきた噂話とお紅が探してる蘇芳という香炉と男性がからんでくるお話です。 最初は勝手な付喪神たちにイラっとしたりもしましたが、付喪神たちののんきな会話に癒されることも。 相変わらずほんわかな雰囲気の作品です。 読後感はすっきり一安心なので、きもちよーく読み終われました☆ Comment
マメリ (2007/10/12 12:17 AM)
>藍色さん
こんばんわ☆ TBありがとうございます! そうそう、まさか損料屋の知識がこんなにも早く役に立つとは(笑) 読みながら、まかせろ!いまなら損料屋の仕事内容を理解してるからがっつんがっつん読めるぜぃ!なんて思ってました(笑) ラストは…某男性は情けなく切なかったですが、ちょっとあほらしくもあって愛着湧きました…。 気持ちのいいラストでしたね♪
苗坊 (2008/02/16 2:36 PM)
こんにちは。
こちらにも失礼いたします。 西條さんの作品は読んだ事がなかったので^^; まっさらな状態で読みました^^; でも、面白かったですね〜 なんだか清次君目線で読んでしまいました。 ラストが良かったな〜って本当に思いました。
マメリ (2008/02/18 12:18 AM)
>苗坊さん
こんばんわ☆ 西條さんの『烏金』も損料屋のお話で、こちらは妖しは一切出てこない人情モノでした。烏金も良かったですよ☆ もちろん、畠中さんのも楽しかった! 清次の切ない想いとか想いとか想いとか…あ〜〜!うまくいってほしい!ってずーっと思ってました。 ラストが本当に良かったですね♪ 幸せな気分になれました♪ Trackback
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装画は三木謙次。装丁は角川書店装丁室。「怪」「野性時代」掲載。連作短編集。
お江戸の片隅、お紅と清次の姉弟が切り盛りする出雲屋は古道具屋兼損料屋。何でも貸し出す中に、百年を経て付喪神(つくもがみ)に化した古道具たちが
| 粋な提案 | 2007/10/10 12:55 PM |
つくもがみ貸します
お江戸の片隅、お紅と清次の姉弟二人で切り盛りする、小さなお店「出雲屋」
鍋、釜、布団にふんどしまで、何でも貸し出す出雲屋ですが、よそにはないような、ちょっと妙な品も混じっているようで…。
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| 苗坊の読書日記 | 2008/02/16 2:11 PM |
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『烏金』の知識がこんなに早く役立つとは…でした(笑)。
事件や付喪神立ちのスタンスがしゃばけシリーズとは違ってて、
ちょっとどきどきでした。
ラストの爽やかさは、格別でしたね〜。
トラバさせていただきました。